野菜入りフードのメリット・デメリット

野菜入りキャットフードのメリットは、食物繊維の補給です。
自然の中では、グルーミングなどで飲み込んだ毛を吐き出すために、草を食べます。
草が胃を刺激し、胃の中に溜まった毛と一緒に吐き出します。
室内飼いの猫は、運動不足になりがちで消化器官の働きも落ちているために、なお一層必要なのですが、そんなことはできません。
キャットフードに含まれる野菜の食物繊維は胃の中の毛をからめとり、うんちと一緒に排泄してくれます。
また、腸内を刺激することで蠕動運動を活性化し、腸内環境も整えてくれます。
便秘になりがちな室内飼いの猫には有用なものです。
さらに、野菜に微量に含まれるミネラル分も吸収することができます。
生野菜を直接食べさせるのは、量や大きさの調整が難しいものです。
多く食べすぎると、消化不良を起こし、嘔吐や下痢などの原因にもなります。
しかし、キャットフードに含まれる野菜はバランスよく配合されていますので、調整の必要がなく便利なものです。

デメリットは、キャットフードとしての加工の段階で、高熱で酵素や抗酸化物質などは破壊されており、野菜としての有用成分のほとんどが失われています。
食物繊維だけであれば、他の成分を増量すればいいだけのものです。
また、野菜入りのキャットフードということで、いかにも野菜が入っているというように着色されているものがありますが、飼い主向けの視覚サービスで、猫にとっては「百害あって一利なし」です。
色彩の認識能力のない猫にとって、美しい彩色は無駄なものです。
着色料の使用量が安全な範囲内とはいえ、猫にとっては不要なものです。
野菜入りとするだけで、食物繊維も多く含まれ、身体に良さそうなイメージを与えることも目的ですが、ほとんどのキャットフードに十分な食物繊維が配合されており、これも飼い主向けの言葉にすぎません。

野菜入りのキャットフードが悪いわけではありません。
飼い主へのアピールをしているだけで、製品自体は食物繊維をたっぷり含んだキャットフードです。
フード選びの際は、名前よりも栄養成分をしっかり確認して、年齢や健康状態に合ったものを選ぶことが大切です。