アメリカ産キャットフード

アメリカではキャットフードに関しては、連邦政府と州政府の2段階の法規制があります。
連邦政府による規制は、「連邦食品・医薬品・化粧品法」に基づいて、ペットフードを含む飼料全般の安全確保が図られます。
州政府による規制は、アメリカ飼料検査官協会が作成したモデル法令を基に、市販されるペットフードの適正な流通を州法によって管理されます。
アメリカ飼料検査官協会は、1900年代初頭に設立され、長い歴史があります。
表示や使用原料についての基準などを定め、厳しい規制を行っており、日本の「愛玩動物用の飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)などの手本ともなっています。

しかし、その効果には疑問もあります。
2007年に中国からの輸入原料を使用したペットフードにより、猫約1950匹、犬約2200匹を含む約8500匹のペットが死亡した事件があります。
中国の業者がタンパク質含有量を多く見せるために添加したメラニンやシアヌル酸などの化学物質が原因といわれています。
規制を設けても管理がされていないために起こった事件だと言えます。
規制が懲罰を与えることに重点を置き、安全性を高めるためのものではなかったということです。
この事件により、アメリカ飼料検査官協会は強い権限を持って規制する組織ではなく、ペットフードの栄養基準やガイドラインを作っているだけの部門であることが露呈しています。
ペットフード業界もリコールなどの対応の遅れなどから信用を失墜し、安全のために自らペットの食事を作る人が多くなりました。

現在は、食品医薬品局FDAが異物の混入など有害な物質が含まれていないことを確認しています。
ペットフード業者への立ち入り検査や指導を行っています。
有害なフードがあった場合には、業者がリコールを実施し、FDAが監視・指導を行うようになっています。

しっかりした管理体制ができたということでしょうか、アメリカ産のキャットフードを多く見かけるようになりました。
現状では、安全性が高くなったと言えるでしょう。